脳の健康を左右する二つの液体-その2「脳脊髄液」

脳システム

こんにちは。代表の渕脇です。
昨日の記事の続きです。

昨日、このブログで、脳の健康を左右する液体は二つあると書きました。その二つとは、「血液」と「脳脊髄液」です。

一つ目の血液については、昨日のブログの中で触れましたので、今日は二つ目の「脳脊髄液」について書きたいと思います。

脳の健康を左右する二つの体液-その1「血液」

脳と脊髄の周りを巡る体液

脳脊髄液とは、脳と脊髄の周りを廻っている体液で、脳と脊髄を様々な衝撃から守ると同時に、脳と脊髄に栄養を与えていると考えられている液体です。

脳と脊髄は、髄膜という3重の膜に覆われています。
その膜とは、外側から「硬膜」「くも膜」「軟膜」です。

それぞれの膜の間は、体液で満たされていて、脳と脊髄は液体の中に浮いているような状態になっているので、身体の外側からくわえられる様々な衝撃や振動などから守られるようにできています。

脳と脊髄は、人間の身体にとって最も重要な臓器なので、まるで精密機械を輸送する時に使うケースのように、厳重に守られているのです。

脳脊髄液は、軟膜とくも膜の間の隙間であるくも膜下腔を循環していて、脳と脊髄に栄養を与え、老廃物を除去しているのではないかと考えられています。

脳脊髄液減少症

この、脳脊髄液が何らかの原因で漏れ出して減少してしまうと、全身に様々な不定愁訴が起こることがあります。
これを、脳脊髄液減少症と言います。

この状態は、外傷によっても起こることがあり、交通事故のムチ打ちが原因で起こることが知られています。

以前は、交通事故後にその被害者が保険金欲しさに症状を訴えっている「詐病」を疑われることもあったようですけれども、最近では脳脊髄液減少症の理解が広まってきていることや、MRIなどの診断技術の発達によって、詐病を疑われるケースは減ってきてるようです。

また、不定愁訴の中には「うつ」症状を訴える人もいて、うつ病だと思っていたら脳脊髄液減少症だった、ということもあるようです。

水頭症

逆に、脳脊髄液の分泌が亢進してしまったり、循環が阻害されたり、吸収が悪くなったりして、脳脊髄液が溜まってしまって、脳を圧迫することがあります。

こういう状態を、頭に水が溜まるという意味で、「水頭症(すいとうしょう)」と言います。

症状は、頭痛や吐き気などに加えて、記憶障害なども起こることがあり、成人の場合「認知症」と間違われることもあるようです。

いずれにしても、脳脊髄液が増えても減っても、身体にとって重大な影響を及ぼすということが分かっています。

第一次呼吸システム

アメリカ生まれの手技療法の一つに、オステオパシーというのがあります。

オステオパシーは、筋肉や骨だけではなく膜や液体なども考慮に入れた手技療法で、脳脊髄液に対しては古くから着目していました。

オステオパシーの理論によると、脳脊髄液の循環は、脊柱の一番下に位置している逆三角形の仙骨と、頭蓋骨が連動することによって行われているとして、このシステムを「第一次呼吸システム」と呼んでいます。

脳脊髄液ですから、頭蓋骨と脊柱が関与しているということですよね。

この、第一次呼吸システムが正常に働くことが、脳脊髄液の循環を正常な状態に保ち、それが脳と脊髄を良い状態に保つのです。

背骨が重要な理由

背骨が正しく機能することが、人間の健康を守るためにはとても重要です。
その理由は、脳脊髄液の循環に大きな影響を与えるからです。

背骨が歪めば、脊髄が歪みます。
また、その周りの髄膜が歪みます。

それによって、脳脊髄液の循環が阻害される恐れが出てきます。
そうなると、脳を良い状態に保つことが難しくなるのです。

背骨を正しく保つ、すなわち、いい姿勢を保つことは脳を良い状態に保つうえで、とても重要なことなのです。

背筋を伸ばして、いい姿勢をすると、気分がスッキリして集中力が増すように感じることがあると思います。
それは、日ごろから多くの人が経験していますよね。

その理由は、脳脊髄液に有るのではないかと、私は考えています。

BBトレーナーは仙骨と頭蓋骨にアプローチする

私は、整体師として20年近く活動してきました。
そのキャリアのスタート時から、第一次呼吸システムに対してのアプローチをしてきました。

人間の健康を守っているのは自然治癒力です。
自然治癒力がなくなれば、人間は生きていくことはできません。
自然治癒力と命は同義なのです。

その自然治癒力をつかさどっている器官が中枢神経、まさしく脳と脊髄なのです。

弊社が育てているBBトレーナーは、当然のことながら、この第一次呼吸システムに対するアプローチ方法を習得しています。

もちろん、整体を行うと血液の循環も良くなります。
さらに、脳脊髄液の循環も改善されます。
身体の緊張も取れますので、精神的な緊張も緩みます。

身体からのアプローチによってこういう状態を作るのです。

BBトレーナーは、この手技に加えてカウンセリングの技術も習得しています。
まさに、ココロとカラダの両面から、クライアントが良い状態になるようにお手伝いをさせていただいています。

まとめ

脳脊髄液を正常に保つことが、脳の健康にとってとても大切であるということ。

そのために、背骨をきちんと保つこと、第一次呼吸システムに関与してくる仙骨と頭蓋骨を調整することが大切なのです。

もし、BBトレーナーの施術が受けたいと、もっと詳しく話を聴いてみたいと思った方は、ぜひ、ご連絡をください。

こちらのページも参考にしてください。

ビジネスモデル