サラリーマンのコンディショニングに物申す！

こんにちは。代表の渕脇です。

私は今でこそ、メンタルとフィジカルのトレーナーという仕事をしていますが、もともとは騒音問題、振動問題のコンサルタントとしてエンジニアをしていました。つまり、サラリーマンとして働いていたということです。

アマチュアアスリートだった私のコンディショニング

私はその当時、趣味でトライアスロンというスポーツにハマっていました。トライアスロンは、水泳、自転車、ランニングを連続して行う競技です。オリンピック種目にもなっているので、ご存知の方も多いかと思います。トライアスロンのように、持久力を競う競技の場合、「レース当日にいかに良いコンディションで臨むか」ということがとても大切なのです。さらに、レース当日だけではなくて日々のトレーニングにおいても、コンディションが良い状態で行った方が質の良いトレーニングができるわけですから、常にコンディションを良い状態にしておく必要がありました。

ですから、何を食べるか、どれくらい睡眠をとるか、どのくらいのトレーニングをするのか。
はたまた、自分がどの程度疲労していて、その程度のトレーニングまでしていいのか、それとも休養を取った方がいいのか。常に、そんなことを考えながら生活をしていました。それはすべて、自分が持っているパフォーマンスを最高レベル引き出すためにやっていたことでした。とは言っても、あくまでも趣味でやっている市民アスリートです。どこからもお金をもらっているわけではなかったのですから、自己満足の範囲でということですけれど。

サラリーマンのコンディショニングに対する意識

ところが、当時、会社で一緒に働いていたサラリーマンたちは、コンディショニングなどということは何も考えていないようでした。何日も続けて残業する。そのあと飲みに行く。寝不足で会社に来る。運動はしない。食事の内容も気にしない。
さらに、残業をたくさんしている人の方が評価されているような風潮もありました。夜遅くまで仕事をして、休日も返上で仕事をしていると、頑張っていると褒められるのです。
さらには「身体を壊すまで働いて一人前だ」などというブラックジョークも聞かれるようなありさまでした。このブラックジョークを聞いたときには、さすがに背筋が寒くなりました。

サラリーマンはプロフェッショナル

サラリーマンというのはお金をもらって仕事をしているのですから、プロフェッショナルということになります。プロフェッショナルなアスリートであれば、私みたいなアマチュアアスリートなんかよりも、もっともっと、コンディショニングに気をつかっています。トレーニングをし過ぎれば故障のリスクが高まりますし、オーバーワークでパフォーマンスが低下してしまうかもしれません。そうなってしまったら、当然のことながら成績に影響が出てきます。そうなると、スポンサーが下りてしまうかもしれませんし、チームを首になるかもしれません。
これ以上やると壊れるかも。これ以上やるとパフォーマンスが下がってしまうかも。でも、やらないでいるとライバルに負けてしまう。そのギリギリのところで、彼らは戦っているのです。それがコンディショニングというものなのです。
当時、アマチュアアスリートだった私でさえコンディショニングに気を遣っていたのに、プロフェショナルであるはずのサラリーマン諸氏が、まったくコンディショニングなんて考えていないかのような生活をしている。そのことに対して私は疑問を持っていました。こんな生活をしていていい仕事ができるはずがないと。

今でも意識は変わっていない

その当時から時は流れて30年経ちます。しかし、今でもその傾向は変わっていないように見えます。それどころか、当時よりもひどくなっているように見えます。長時間労働が当たり前のように行われ、健康を損なっている人がたくさんいます。そんな状態で、いいパフォーマンスができるはずがないと思うのですが、それが是正されていない。そのことが残念でなりません。

この問題は、働く人たち自身の問題でもありますし、それ以上に、マネジメントをする側の、雇用する側の問題でもあります。プロ野球の監督が、選手を次から次へと故障させるまでトレーニングをさせたらどうなるでしょうか。マネジメント能力に疑問符がつけられてクビになるでしょう。そう考えると、マネジメント側の問題でもあるのです。要するに、社会全体の問題だということです。

良い仕事をしたいと願うなら

生身の動物である人間は、働きすぎるとパフォーマンスが低下します。病気になって戦線離脱をすることもあります。「生産性を上げよう！」というのであれば、コンディショニングの問題を避けて通ることは出来ません。産業界全体が、「働く人たちのコンディショニング」という問題を考えていかなければいけないと思うのです。

さて、この記事をお読みのあなたは、自分のコンディショニングを考えていますか？
良いコンディションを保つために、なにかしていることはありますか？
プロフェッショナルなら、コンディショニングを意識して当たり前だと思いますが、いかがでしょうか？

この記事を読むと、とても厳しいことを言っているように思うかもしれません。でも、実際のコンディショニングは、気持ちが良いものなのです。なぜなら、体調をしっかり維持するためには、ココロとカラダの栄養と休養が不可欠だからです。
今後は、このコンディショニングという問題について、もっと具体的に書いていきたいと思います。
ぜひ、楽しみにしていてください！