前提を変えてみる

こんにちは。
代表の渕脇です。

短時間で成果を上げるには

働き方改革が叫ばれる中、多くの企業が頭を悩ませているのは、「どうしたら生産性が上がるのか?」という問題はないでしょうか。

要するに、短時間で付加価値の高い仕事をするにはどうすればいいか。ということですよね。

無駄を省くことも必要だし、付加価値が低い仕事をしないなどの対策も考えられます。

そういう経営側の問題とは別に、「従業員のモチベーションを上げて、効率よく仕事をしてもらう。」ということも必要になります。

根性で効率は上がるのか

これまでの日本企業にありがちなのは、「仕事の厳しいものだから、ただひたすらに頑張って仕事をする!」という考え方ではなかったでしょうか。
ある意味で「根性で何とかする」という感じです。

この考え方は、企業だけにとどまらず、受験勉強やスポーツなどにも蔓延していると思います。

「とにかく長時間頑張れば結果が付いてくる。」
という考え方です。

つまり、時間と結果が比例している感覚ですよね。

だから、時間を短くして価値を上げる、というのがどうしても矛盾しているように思えて、頭を抱えてしまうわけです。

しかし、長時間頑張ることで果たして成果が上がるのでしょうか?

無意識のうちにペース配分をしてしまう

人間が集中して仕事をする時間には限界があります。

ある人が一日10時間仕事をするという前提で仕事をしていると、無意識のうちに10時間仕事ができるようなペース配分で仕事をしてしまいます。

ところが、8時間なら8時間で終わるように、集中するようになります。

そして、もしそれで終わらないのであれば、仕事のやり方を工夫したり、仕事の量を調節したりすればいいのです。

それを、初めから、残業して終わらせればいい、という前提のまま仕事をしていると、それが当たり前になってしまうのです。

だから、まず、前提を変えることが大切なのです。

求めているものは何かをはっきりさせる

8時間で終わらせる。
そのためにはどうすればいいか?
と考える。

以前、とあるラグビーチームの監督の公演を聞きに行ったことがあります。

そのチームの練習は、1時間と決めているそうです。
1時間と決めているから、選手が全力で練習する。
3時間と決めると、3時間の練習ができるようなペースになる。
要するに手を抜く。

試合は3時間もないのでそんな練習は必要がない。
実際の試合よりも濃い内容の練習をするには長時間はできない。

というような趣旨のことを語っていました。
それを聞いて、なるほどと思った次第です。

これまでの延長上に答えはないかもしれない

ですから、仕事の効率を上げて短時間で切り上げる、という、これまでのやり方の延長上で考えると答えがでません。

8時間で切り上げるにはどうすればいいのか。
何が問題で、どう改善できるのか。
そこを考える必要があるのです。

前提を変える。
それによって、根本的に思考が変わる。
思考が変わることによって、違うアプローチが見えてくるのです。