ラグビーに見るいいチームの条件とは

ラグビー

こんにちは!
代表の渕脇です。

ラグビーのワールドカップが盛り上がっていますね!
日本代表がまさかの3連勝での快進撃で、とてもうれしいです。

実はわたくし、高校時代はラグビー部で主将をやっていたんですね。
なので、ラグビー歴は長いです。
(とはいえ、自分がやっていたのは高校時代だけなんですけどね)

ラグビーほど、チームを実感できるスポーツはない

私はこれまでに、いろいろなスポーツを経験してきました。
もちろん、チームスポーツも経験しましたよ。

そんな私の経験の中で、やはり、一番チームスポーツらしいのがラグビーという競技です。

その特徴は、ポジションによって求められる能力が違うということ。

「サッカーだって、野球だって、ポジションによって違うでしょう!」という反論が聞こえてきそうですが、ラグビーほどの違いはありません。

私は、中学時代にサッカーをやっていたのですが、サッカー選手なら、どんなポジションでも、それなりに足が速くなければいけないし、器用でなければいけないし、反射神経も必要です。

必要とされる能力に、大きな差はありませんよね。
野球もしかりです。

でも、ラグビーは違うんです。
例えば、フォワードとバックスではまず求められる能力が違います。
したがって、体格も全然違いますよね。

フォワードは、身体が大きくてパワーがあることが求められます。
その分、俊敏性は求められません。(フランカーやナンバーエイトなどの第3列はある程度俊敏性があった方がいいですけどね)

バックスにおいても、スクラムハーフは俊敏性と判断力、スタンドオフは判断力、センターは俊敏性と強靭な肉体、ウイングはとにかく足が速いこと、フルバックは判断力、強靭な精神力と肉体が必要になります。

つまり、みんな特徴があるのです。
得意なこと、不得意なことがあり、多様性があるのです。
全てを兼ね備えたスーパースターが必要なわけではないのです。

それぞれ、特徴のある人が集まって、自分の役割をしっかりと果しながら、目的に向かって力を合わせていくのです。

これこそが、チームというものの本来の形なのではないかと思うのです。

いいチームを作るには

このように、それぞれに違う能力を持つ人間が集まってできるのがチームというものなのです。ある人にとっては不得意なことを、別の人が補ってチームとして機能するのです。

いいチームを作る場合には、チームリーダーは、そのチーム員のことをよく知っておく必要があります。

どんなことが得意で、どんなことが苦手なのか。
その人がどんなことで悩んでいて、どんなことをやりたいと思っていて、それを補ったりいいところを引き出す人がチーム内にいるのかいないのか。

そういうことを知っておく必要があります。

そのために、まずしなければいけないことは、チーム員との意思の疎通です。
意思の疎通なくして、いいチームを作り上げることなどできるはずがありません。

傾聴は安心できる環境づくりから始まる

チーム員と意思の疎通をはかるための最も良い方法は、傾聴をすることです。

傾聴は、その人の言いたいことに耳を傾けるということなのですが、最も大事なことは、その人が話しやすい雰囲気を作ること。そうでなければ、本音を話してはくれないものです。

余計なことを言って、怒られたり嫌な気分になるのであれば、当たり障りのないことしか言わないでしょう。上から目線で意見を押し付けられるようなことになったり、プレッシャーをかけられるような事態になったら、本音を話してくれなくなってしまいます。

ネガティブな情報、例えば、自分の不得意なこととか、困っていること、できないこと、失敗したことなどを話しても、自分にとって不利なことにはならないという安心感がないと、そういう話をしてくれることはありません。

したがって、そういう安心感を作ることから傾聴は始まるのです。

ネガティブな情報こそ、集めるのが難しいのですが、そこに改善のヒントが眠っているものなのです。

チームリーダーがポジティブな情報ばかりを欲しがっているようでは、チームの問題点を把握することができなくなり、チームが成長していくことはありません。

文字だけのコミュニケーションは危険

いいチームには、当然のことながらチームメンバー間の信頼関係が必要です。
信頼関係を築くために必要なのは、やはりコミュニケーションです。

近頃は、通信技術の発達により、直接会わなくてもコミュニケーションをとることができるようになりました。
リモートワークの普及によって、文字だけによるコミュニケーションが増えてきましたよね。

しかし、文字によるコミュニケーションは、圧倒的に情報量が不足しているので、意図していることが正確に伝わらない危険性があります。
それが原因で誤解が生じ、信頼関係にひびが入るリスクがあります。

人と人とのコミュニケーションには、言語外のノンバーバルコミュニケーションによる情報量がとても多いのです。
しゃべり方、抑揚であったり、リズムであったり、間であったり。さらには、表情、身振り手振り、姿勢、そういうものが意味する情報がとても大切なのです。

したがって、信頼関係を築く上では、直接会って同じ空間に身を置いて話しをするということが、とても大切になってくるのです。

このような、ノンバーバルコミュニケーションにおける情報にも注意を払うのが傾聴なのです。

まとめ

快進撃を続ける、ラグビー日本代表のような素晴らしいチームを作り上げるには、やはりコミュニケーションが必要です。

チーム力を発揮するチームを作り上げるには、チームメンバーはもとより、チームリーダーには傾聴力が必須になります。

本物の傾聴とはどういものなのか。
それをしっかりと学ぶことが大切です。

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