【報告】第3回BBメソッド整体セミナーー筋肉について学ぶ

セミナー風景

昨日、第3回BBメソッド整体セミナーを開催しました。
回を重ねるごとに参加者が増えてきて、昨日は7名の方が参加してくれました。

皆さん熱心に話を聴いていただき、とても有意義な時間を過ごすことができました。

筋肉について学ぶ

過去2回は、骨格について学んできましたが、今回は筋肉について学びました。

まずは筋肉とはどんな役割があるのか、というお話をさせていただきました。

ここで、ちょっとだけ、筋肉の役割について、この記事にも書いていきたいと思います。

筋肉の役割は、以下の三つです。

  1. 運動
  2. 熱の産生
  3. 筋ポンプ作用

運動

筋肉というのは、収縮する器官です。
関節を超えて、異なる骨に付着していて、その骨を近づけることによって身体を動かします。

これは、多くの人が最初に思い浮かべる、基本的な役割ですよね。

筋肉は、収縮することはできても、伸長(伸びること)することはできません。
一度収縮した筋肉は、何らかの力で引っ張ってもらわないと伸びることはできません。

従って、必ず反対の動きを引き起こす筋肉が存在します。
その筋肉を拮抗筋(拮抗筋)と言います。

熱の産生

筋肉は熱を発生させるとても大切な役割を持っています。

人間の体温は36℃前後に保たれています。
しかし、多くの場合、人間が生活する環境は体温よりも低い温度ですよね。

すると、常に熱を奪われているということになります。

この場合、どこかで熱を発生させないと、体温を一定の温度に保つことができません。
従って、体内には熱源が必要なのです。

その、主要な熱源になっているのが筋肉です。
身体を動かすと筋肉が熱を持ち、血液を温めます。
温まった血液が身体を巡ることによって、体が温まるのです。

寒い時に身体に力が入ってぶるぶると震えるのは、筋肉を力ませることによって熱を発生させようとする反応です。

冷え性でお悩みの方は、ぜひ、筋トレをすることをお勧めします。
筋トレをすれば、筋肉が熱を持ちます。
その上、筋肉量も増えるので、さらに身体が温まりやすくなります。

ぜひ、お試しを。

筋ポンプ作用

多くの人は、循環器の動力源は心臓だということは知っていると思います。

しかし、心臓の圧力だけでは、血液を心臓に戻してくることは不可能なのです。
その理由は、毛細血管から血液が染み出しているからです。

血液が血管の外に出ることによって、多く細胞が必要としているものを届けることができるし、老廃物を改修することも出来るようになっています。

染み出しているということは、心臓の圧力はその先に届くということはありませんよね。

染み出した血液(体液)を血管内に回収する装置がリンパ管です。
リンパ管と静脈の原動力となっているのが、実は筋肉なのです。

筋肉が収縮して太くなることによって血管とリンパ管を圧迫する。
すると、管の中の弁の作用によって、中の液体が一方にのみ流れるようにできているのです。

この作用が筋ポンプ作用です。

つまり、筋肉が太くなったり細くなったりを繰り返すことで、静脈血及びリンパ液を流しているわけです。
筋肉が太くなったり細くなったりするということは、筋肉が縮んだり伸びたりするということ。
すなわち、関節が動いているということ。

人は、身体を動かすことで血液循環を起こしているということ。
要するに、筋肉は心臓と同じ働きをしているということなのです。

これは、筋肉が担っているとても重要な役割なのです。

昨日の講義では、ここからさらに深掘りしていって、健康的に生きるにはどうすれば良いのか、というお話をさせていただきました。

体幹の筋肉について学ぶ

午後は、体幹の筋肉について学びました。

体幹を支え、動かす筋肉にはどんなものがあるのか、具体的に見ながら、それぞれの筋肉がどんな働きをしているのかを学びました。

体幹の筋肉群は、体幹を支え動かすという役割のほかに、呼吸を制御する呼吸筋としての役割があることが分かります。

呼吸には、胸式呼吸と腹式呼吸の二つの方法があるのですが、それぞれに関わる筋肉の役割や、身体全体として、体幹を安定させる役割があること、さらには、一つの筋肉が単独で動くのではなくて、全体として連動して動いているというイメージをつかんでいただければ、という目的をもって話をさせていただきました。

多くの方は、骨格が身体を支えていて、それを動かしているのが筋肉であるというイメージを持っていると思いますけれど、身体の構造を全体的にとらえると、必ずしもそうとも言い切れないことが分かります。

筋肉も、肺も、内臓も。
すべてが連携して働くことによって、身体を支え、その強度に関与しているのです。
一つの器官は一つの役割だけを担っているのではなくて、いくつもの役割を担っている。

そういう身体のイメージを持っていただけたら幸いです。

次回からは実技も入れていきます

昨日で3回目だったのですが、ここまではすべて座学でした。
次回からは、座学に加えて、少しずつ実際に人の身体を触っていきたいと思います。

知識としてい知っているだけよりも、実際に身体を動かして学ぶことも沢山あります。
感覚的に理解していくということも大切なのです。

次回は、7月1日の開催になります。
残席はあと一人分です。
興味のある方はお問い合わせフォームよりご連絡ください。